ポカよけシステムの構成
ポカよけシステムを構成するには、ポカよけターミナルのほかに「マスタユニット」と「ターミネータ」、それらを接続する「電線」と「コネクタ」、および「DC24V の安定化電源」が必要です。
- ご使用(予定)のシーケンサやオープンネットワークなどに応じて、ポカよけシステムで使用するマスタユニットを選定します。
マスタユニットが決定すると、使用できる伝送プロトコルも決まりますので、そのプロトコルに対応したポカよけターミナルを選定してください。
二種類の伝送プロトコルに互換性はありませんが、ブリッジを介することでDB A20シリーズの伝送ラインの下位に、Bitty シリーズの伝送ラインを接続する事が出来ます。 -
「表示・指示」「応答・検知」「取付方法」などの個々の製品の特徴や、現場の環境、導入目的などを基準に、お使いになるポカよけターミナルを絞り込んでください。
また、その際に「伝送プロトコル」と「アドレス設定方式」には注意が必要です。- ※異なるプロトコルの製品は混在して使用することは出来ません。
- ※異なるアドレス設定方式の製品を混在させても動作はしますが、設定作業時にミスの原因となるため、お勧め出来ません。
カタログやProduct Guide(プロダクトガイド=製品説明書)にて仕様をよくご確認の上、構成を確定してください。 - すべてのポカよけターミナルはリンクコネクタ(LPコネクタ)が接続された状態で出荷されます。
LPコネクタは雌雄の区別が無い圧接方式のコネクタで、幹線を切断せずに任意の箇所に分岐ポイントを設置することが出来ます。
ターミナルに使用されているものと同じ「4 芯フラットケーブル」を幹線にお使いになれば、最も手軽に素早く配線作業をする事が出来ます。 - AnyWireのターミネータは、一般的な意味での「終端抵抗」とは異なり、伝送波形を整形する回路が入っています。一系統に一個、分岐の最遠端に必ず取り付けてください。
DB A20 series 基本伝送仕様
※ポカよけターミナル使用時のDB A20 シリーズの仕様です。通常のDB A20 シリーズの仕様に対していくつかの制限があります。
項 目 | 内 容 |
---|---|
実効データ伝送速度 | 59kbps/1024 点(伝送クロック:31.3kHz 時) |
伝送方式 | 全2 重トータルフレーム・サイクリック方式 |
同期方式 | フレーム/ ビット同期方式 |
データ長/ フレーム | 1bit ~ 512bit |
接続形態 | バス形式(マルチドロップ方式、T 分岐方式、スター方式、ツリー方式) |
伝送プロトコル | 専用プロトコル(AnyWire Bus プロトコル) |
誤り制御 | 2 重照合方式 |
最大接続I/O 点数 注1) | 1024 点(IN512 点+OUT512 点) |
最大接続台数 注2) | 128 台 |
最大サイクルタイム 注3) | [0.7ms/128 点] [1.2ms/256 点] [2.2ms/512 点] [4.3ms/1024 点] |
RAS 機能 | 分岐断線検出、伝送ライン短絡検出 |
伝送距離(総延長) | 最大200m |
伝送用ケーブル | 専用フラットケーブル0.75mm2(D,G,24V,0V) |
- 注1): マスタユニットにより伝送可能な最大点数が異なります。また、ポカよけターミナルの仕様により使用できる点数の範囲に制限があります。
- 注2): 使用するポカよけターミナルの占有点数、消費電流値により最大接続台数に制限があります。
- 注3): 表記点数は、IN、OUT 合計の代表例です。マスタユニットにより実際のサイクルタイムは変動します。
Bitty series 基本伝送仕様
※ポカよけターミナル使用時のBitty シリーズの仕様です。通常のBitty シリーズの仕様に対していくつかの制限があります。
項 目 | 内 容 |
---|---|
実効データ伝送速度 | 50kbps/512 点(伝送クロック:27kHz 時) 57kbps/512 点(伝送クロック31.3kHz 時) |
伝送方式 | 全2重トータルフレーム・サイクリック方式 |
同期方式 | フレーム/ ビット同期方式 |
データ長/ フレーム | 1bit ~ 256bit |
接続形態 | バス形式(マルチドロップ方式、T 分岐方式、ツリー方式) |
伝送プロトコル | 専用プロトコル(AnyWireBus Bitty プロトコル) |
誤り制御 | 2 重照合方式 |
最大接続I/O 点数 注1) | OpenTerminal series 512 点(IN256 点+OUT256 点) Bitty Bridge 512 点(Bit-Bus IN256 点+OUT256 点) |
最大接続台数 注2) | 128 台 |
最大サイクルタイム 注3) | [3.2ms/128 点] [5.5ms/256 点] [10.2ms/512 点] (31.3kHz 時) |
RAS 機能 | 伝送ライン断線位置検出、伝送ライン短絡検出 |
伝送用ケーブル | 専用フラットケーブル0.75mm2(DP,DN,24V,0V) |
伝送距離(総延長) | 100m(最大) |
- 注1): マスタユニットにより伝送可能な最大点数が異なります。また、ポカよけターミナルの仕様により使用できる点数の範囲に制限があります。
- 注2): 使用するポカよけターミナルの占有点数、消費電流値により最大接続台数に制限があります。
- 注3): 表記点数は、IN、OUT合計の代表例です。マスタユニットにより実際のサイクルタイムは変動します。
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